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【猫小説】猫刑事物語 危険マタタビ販売組織猫又組

第一章 マヌケな猫警察

俺は猫警察刑事課に所属する刑事。刑事暦5年、猫刑事としてはベテランと言っても良いだろう。

今日は「危険マタタビ」という違法なマタタビを販売している売人を追って、売人が入っていったアパートの近くで部下2名と張り込みをしている。

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「まだ部屋にいるようだな・・・必ず尻尾を掴んでやる・・・」

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「こんな感じっすか?」

「・・・(掴んでないだろ)」

「出てきますかねぇ・・・僕は腹減ってきました。さっき食べていたパン、どっかいっちゃいましたし・・・。」

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「・・・首についてるぞ・・・」

 

このような状況は珍しくない。最近の・・・特に若い刑事は真剣に取り組むものが少なくなり「猫警察」をバカにする猫が増えている。

「マヌケな猫警察・・・か・・・」

(これ以上、バカにされてたまるか!今回は売人まで残らず逮捕してやる。)

 

俺は僅かな異変も見逃さないよう、売人の入っていった部屋を凝視していた。

 

第二章 密売現場突入

アパートの中では密売が行われていた。間違いない・・・。俺は確信し、部下たちと共に突入を開始する。

その頃、アパートの室内では・・・

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「にゃへぇぇ~このマタタビ気持ちいい~~」

 

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売人「ふふふ・・・良いでしょう?このマタタビ通常の3倍の効果があるんですよ。・・・それでは私はこれで。また買ってくださいね♪」

(サツが嗅ぎつけているという情報が入っていますからね・・・ここはさっさと逃げましょう。)

 

警察の突入が始まったのは、売人が出て行った直後だった。

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「サツだ!逃げろ!!」

 

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「なに!?逃げ・・・逃げないと・・・あれ・・・?」

危険マタタビを使っていた猫は、まともに歩くこともできない状態だった。

次々と逮捕されるマタタビ常習者。

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「よし、全員逮捕したな?」

 

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「売人は一足先に逃げたみたいです~」

「くつろぐな!それほど遠くには行っていまい。追え!追うんだ!絶対に逃がすな!」

「了解です~」

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もたもたもた・・・・

 

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「にげられちゃった♪」 (・ω<) てへぺろ

 

密売現場に突入し、危険マタタビ常習者達を逮捕した俺たちだったが、肝心の売人には逃げられてしまった。

恐らく情報が流れていたのだろう・・・俺たちが考えているより大きな組織が絡んでいるに違いない。

一度、署に戻って対策を練らなければ・・・。

第三章 猫捕獲の切り札

「警部。猫捕獲用のアイデアがあります。猫は箱に入りたがりますよね?この習性を利用します。犯人を箱に誘き寄せ、入ったところで蓋を閉めて閉じ込めます!」

 

警部「ほぉ・・・どれどれ・・・」

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若い刑事「今だぁぁぁぁ!」

警部「え・・・ちょ・・・おま・・・」

若い刑事「やりました!犯人確保です!!」

警部「開けろ!おい!ふざけるな!!」

若い刑事「警部!警部はどこですか!?僕はやりましたよ!・・・あれ?警部がいない・・・?」

警部「・・・お・・・おまえ・・・後で覚えてろよ・・・」

 

第四章 売人のアジト

逃げた売人を追っていた俺たちは、聞き込み捜査を続けていた。

あるマンションで売人を良く見かけるという情報を得て、徹底的にマンションを調べたところ、「猫又組」と呼ばれる危険マタタビ販売組織がアジトにしており、そこに「猫吉」という「猫又組(ねこまたぐみ)」のトップがいるらしい。

先ほど猫吉と思われる猫が部屋に入っていったのも確認できている。

猫警部から捜査令状と「捕獲用の箱」が届いた。いよいよ年貢の納め時だぜ!

俺はマンションの管理人に鍵を開けさせ、部下と共に部屋へ突入した。

 

「警察だ!動くな!」

売人「なんです?」

「薬物所持の疑いで家宅捜索する!おまえが猫吉だな?」

猫吉「そうですよ」

(猫吉は落ち着いている。まさか、ここには「危険マタタビ」を置いていないのか?)

そう考えた俺の心を見透かすかのように奴は不適な笑みを浮かべてこう言った。

猫吉「ありますよ。すぐにお見せできると思います。しかし、意外でしたね。ここを探し当てるとは・・・。次回はもっと上手に隠れないといけません。」

「次回など無い!」

猫吉「ハハハ・・・マヌケで有名な猫警察が我々を捕まえられると思っているのですか?」

そう言うと猫基地は華麗にジャンプし逃走を開始した。

 

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なんて跳躍だ・・・!すぐに追おうとするが、体が動かない!?これはいったい・・・。 

 

若い猫刑事「任せてください。僕がいきます。」

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ぼふっ

若い刑事「あれ・・?おかしいな・・・気持ちいいにゃん・・・うぇひひひ」

 

「しまった!マタタビか!?」

ドアの前に立ち、いつでも逃げられる状態の猫吉がこちらを振り返り、ゆっくりと話し始める。

猫吉「気づきましたか?部屋にマタタビを仕込んでいるんですよ。私は耐性がありますから問題ありませんが、耐性のない貴方達には普通のマタタビでも十分効くでしょう?」

猫吉「本当に間抜けな警察ですね。これで止めです。」

そう言った途端、部屋は粉のような物に包まれた。

猫吉「あなた方の欲しがっていた危険マタタビです。少々勿体ないですが差し上げますよ。好きなだけ堪能してください。アハハハハ・・・」

 しまった・・・やられた・・・意識が遠のいていく・・・ 

 

第五章 猫助

 「う・・・頭が痛い・・・」

 

 どれほどの時間が経ったのだろう?

数時間か・・・?1日以上経っているのか・・・・

鉛のように重い体をゆっくりと起こし、立ち上がろうとしたところで玄関のドアが開いた。

 

?「おや?目を覚ましましたか。」

 「・・・おまえは・・・?」

?「私は猫助と申します。あなたが捕まえようとした猫吉さんの仲間といったところですね。」

 「・・・逮捕・・する・・・」

猫助「ほぉ・・・どうやって?」

 

若い奴(刑事)は使い物にならないし、俺自身も思うように体が動かない。

どうする?・・・そうだ!新しい箱の罠。あれなら・・・

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俺は箱を取り出し蓋を開ける。

(さぁ・・・来い!!)

 

猫助「今日はビデオカメラの回収に来たんですよ。」

そう言って猫助はテーブルの上に設置されていたカメラを手に取り、中身を確認する。 

猫助「良く撮れていますよ。あなた方の痴態が。ご記憶にないかも知れませんが、隣で酩酊状態の刑事さんとイチャイチャしておりましたので。」

 「!? 」

 なんのことだ・・・俺がこいつと・・・? 

猫助「使えると思いましてね。奥さんに送ってもいいし、インターネットで公開してもいいですね。」 

「ハッタリだ!本物だというなら見せてみろ。」

 そう言いながら俺は箱罠を猫助に近づける。

 (入れ!入ってくれ!)

 

猫助「ふふ・・・ダメです。後でコピーをお送りしますよ。」

 そう言いながら部屋から出ようとする猫助。

だが、箱罠に目が行った途端、箱に吸い込まれるように入った。

 

(かかった!所詮は猫・・・習性には勝てない!)

 

俺は素早く箱の上へと飛び乗った。

 「残念だったな・・・俺の勝ちだ!」

 

猫助「そうですね。普通の猫ならあなたの勝ちでした。」

 背後に猫助が立っている・・・!?

 「ば・・・バカな!? 捕えたはず・・・」 

 

猫助「目に見えるものが全てではないんですよ。刑事さん。それでは私はこれで失礼させていただきます。」

 「逃がすか!」

 とっさに振り向き掴みかかるが、奴はスルリと避けて上へ飛び上がる。

猫助「ふふ・・それでは御機嫌よう。」

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そう言うと奴は眩い光と共に天井をすり抜けて消えていった・・・

「お・・・俺は夢でも見ているのか・・・?」

 

・・・とんでもない連中だった。

頭が良く身体能力が高く、しかも空まで飛ぶ・・・

・・・空を飛んだと報告したところで「マタタビによる幻惑」とされるだろうが。

(実際に幻を見たのかもしれない。「目に見えるものがすべてではない」か・・・)

 

その後、猫警察では猫吉・猫助の両名を指名手配し、総力を挙げて捜索したが足取りをつかむことができなかった。

俺たちはその間に身体能力の向上・マタタビ耐性訓練を行い、新しい人材・・いや、猫材を確保して奴らとの戦いに備えていた。

もう負けは許されない。

 

第6章 死闘

猫警察が「猫助・猫吉捜索特別本部」を設立してから1年、ようやく猫助の居場所を突き止めた。

俺たちは猫助が単独行動しているところを捕まえることにした。

猫吉・猫助の2匹を同時に相手をするのは厳しいからだ。

身体能力は猫吉も猫助も同程度と思われる。厳しい訓練を続けてきた俺とも一対一の戦いであれば五分五分だろう。

猫助1匹に対し、俺と部下・・・部下は不真面目だが俺より一枚上手の有望株だ。

これなら間違いなく捕まえられる!

 

俺は猫助にゆっくりと近づく。奴は気づいていない・・・。

「猫助!危険マタタビ所持および販売の容疑で逮捕する!」

 

俺は素早く飛びかかった。激しく抵抗する猫助。

戦いは激しくなる・・・かと思われたが・・・

 

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 わん!(ケンカするな!)

 

 !?

 驚いた我々は動きを止めた。

 

先に動いたのは猫助だった。 

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 しまった・・・!は・・速い・・・

 

「あー・・・逃げちゃいましたねー・・・」

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「お・・追え!お前なら追いつけるかも知れない!」

「いやっすよ。暑いし、だるいし。」

「・・・このやろうっ!」 

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「なにするんですか!パワハラってやつっすよ!」

 猫助はとっくに逃げ去り姿はもう見えない。

・・・こいつは能力があるくせに・・・!

 「・・・歯を食いしばれ!」

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「ほい、どうしました?何回模擬戦やったと思っているんですか。お見通しですよ。」

「こ・・・こいつ・・・!!」

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「じゃ、帰りましょうか。今日は残念でしたね。お疲れ様でした!」

華麗に俺を飛び越えた後、走り去っていった・・・。

 

・・・ダメだ・・・こんなことでは奴らに勝てない・・・

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真っ向勝負じゃダメだ。・・・潜入捜査・・・。

俺は顔が割れているから無理だが、優秀で真面目で顔が割れていない奴を見つけられれば・・・明日、猫警部に相談しよう。

 

第6章 潜入捜査

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「ども、新入りの猫山っす」

 

地方で働いていた俺に猫警部から召集がかかった時は驚いた。

(無能な先輩や上司に愛想が尽きて、好き勝手にやっていたら地方へ飛ばされたのだ...)

「危険マタタビの売人」と面識の無い猫で、かつ優秀な猫材を探していたらしい。

他にも何名か召集されていたが、他の猫たちは厳しい訓練に耐えられず脱落していった。

全ての訓練を終えた俺は、危険マタタビ販売組織「猫又組」の新入り売人として潜入したのだ。

 

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猫吉「調子いいみたいだな。お前が売上トップだぜ。」

猫山「若い雌猫をたぶらかして、マタタビ漬けにしているだけですよ。」

猫吉「かわいい顔をしてやる事は汚いな。」

猫山「私にはこれしかありませんから・・・」

 

俺は危険マタタビの販売はしていない。

今回の件については「金に糸目はつけない」と言われており、最初に「捜査経費」として多額の金を受け取っているため、「売れた」と称して猫又組に金を渡しているだけだ。

(そうは言ってもバレないように雌猫をナンパしては家に連れ込んでいるのだが。あくまでも捜査のためである。)

俺は優秀なマタタビの売人のフリをして猫吉に金を渡しつつ、チャンスを待っていた。

そして、半年後・・そのチャンスが訪れる。

第7章 猫助誕生会

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「お誕生日おめでとうござます!」

 普段はあまり感情を表に出さない猫助も今日は上機嫌だ。

マタタビ酒が振舞われ、多くの猫が酔っている今がチャンス。

 

この組織で怖いのは猫助と猫吉だが・・・

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猫吉はすでに酔っ払って寝ている。

先ほど、介抱するとみせかけて「危険マタタビ」を嗅がせておいたから暫く動けまい。

 

後は猫助をどうするか?奴はそれほど酔っていないように見えるが・・・

 とりあえず、さっき飲んだマタタビ酒をまた出してくるか・・・

訓練を積んでいるとはいえ、さすがにこの量はキツイ・・・

 

げぼー

 

ふぅ・・・

 

?「おや・・・大丈夫ですか。猫山さん。」

 

む・・・?見張りがいたか・・・。

 

「ちょっと飲みすぎたようです。皆さん、楽しんでおられますよ。あなたもどうです?」

見張り猫「いえ、最低限の見張りは必要だと・・・猫助さんから言われておりますから。」

「なるほど。そうでしたか。それでしたら、マタタビの含まれていないこれなどはいかがでしょう。」

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俺は何かを差し出すと見せかけて必殺の猫パンチを繰り出した。

顎を殴られた見張りの猫は一撃で昏倒する。

 

よし、後は猫助のみ!

 

最終章 猫助逮捕

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猫山「猫助さん、酔わないんですか?」

猫助「あぁ・・・酔えないんだ。俺は普通じゃないからな・・・。」

(普通じゃない・・・?猫助をずっと追っていた猫刑事も同じようなことを言っていたな・・・)

 

猫山「・・・猫助さんはすごいですよね。一代でここまで大きな組織を作って・・・」

(猫助は無表情でこちらを見ている・・・。まだ多少警戒されているのかもしれない。ここで過去の経歴を明かすか・・・。)

 

俺はぐいっとマタタビ酒を飲み干し、酔っているように見せかけて話を続ける。

猫山「猫助さんは家族とかいるんれすか。俺は小さい時に両親を亡くしてしまいまして・・・生きていくために色んなことに手を出してきました。」

猫山「殺猫以外は大体やったんじゃないれすかね・・・ハハハ・・・」

 

猫助達が俺の過去を調べてくるだろうから、最初から偽の経歴を作ってある。

奴らが俺のことを調べていれば、(偽の)逮捕歴などを掴んでいるはずだ。

猫助「・・・あぁ。そうらしいな。俺も似たようなものさ。」

緊張が緩んだように感じた俺は、マタタビ酒の瓶を持って猫助に近づきコップに注いだ。

猫助「ん・・・?すまんな・・・」

猫助の緊張がほぐれてきたのか、注がれたマタタビ酒をぐいっと飲んだ。

その瞬間、猫助が軽く痙攣する。

猫助「な・・・んだこれは・・・?」

猫山「大丈夫ですか!?猫助さん!!」

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猫助「ぐっ・・・!?」

 

危険マタタビを大量に混入したマタタビ酒を飲み、後頭部への強烈な打撃を加えられた猫助は、ゆっくりと地面に倒れた。

俺は素早く猫助を縛り、警察に突入の指示を出す。

・・・ついに・・やったぞ!

 

?「お・・・おい・・・猫山・・・」

声に気づいた俺が振り返ると、そこには縛ったはずの猫助・・・ではなく、猫警部が縛られていた!

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猫警部「おい・・・猫山・・・。助けてくれ・・・。」

何が起きたというのだろうか・・・?猫助はどこへ行った!?

俺は猫警部を助けようと近寄った。

・・・しかし、どこか違和感が・・・

猫警部「どうした・・・早く助けてくれ。猫山。」

そうだ、なぜ猫警部が俺を「猫山」と呼ぶ?

その名前は偽名だ。

 

?「待て!騙されるな!」

声がした方を見ると、猫助達を追い続けていたベテラン猫刑事が立っていた。

 

猫刑事「久しぶりだな、猫助。」

猫警部「・・・おまえか・・・しつこい奴だ。」

猫刑事「ふん。お前たちには散々やられてきたからな。今までの借りを返しに来たぜ。」

猫刑事「こいつは猫警部ではなく猫助だ。猫助はマタタビで酔っている猫であれば幻覚を見せることができると俺は考えている。最初に会った際には飛んで逃げたが、次に捕らえようとした際には激しく抵抗した後、走って逃げた。なぜ飛ばなかったか。・・・飛べなかったからだ。」

猫助「・・・・」

猫助は黙って猫刑事を睨んでいる。

 

猫刑事「どうやって幻覚を見せているのかはわからんが・・・その力を利用して組織を大きくしてきたのだろう?これなら部下達も簡単に騙せる。」

猫助「・・・ふふ・・・やるじゃないか。」

猫刑事「伊達に2回も逃げられていないさ。さて、そろそろ年貢の納め時だ。」

 

警官隊の突入が始まり、次々と売人達が逮捕されていく。

猫吉は立ち上がり警官隊に取り囲まれながらも脱出を試みたようだが、危険マタタビで意識が朦朧としており、程なく逮捕された。

自分達が売ってきた「危険マタタビ」が原因で逃げられなかったとは、なんとも皮肉な話である。

 

猫助は縛られたままの状態で搬送された。

 

猫山「いやぁ・・・やばかった。酔っている相手に幻覚ですか・・・」

猫刑事「確証は無かったんだが。・・・間一髪だったな。」

猫山「えぇ。猫助が俺の本名を言っていたら疑わずに縄を解いていたと思います。しかし、早かったですね。突入の連絡してから5分と経っていませんよ?」

猫刑事「あぁ。この件で俺は2度も煮え湯を飲まされたからな。どうしても猫助に借りを返してやりたかったのさ。」

 

猫刑事は軽く笑った後、少し寂しそうな表情を見せた。

猫刑事「さて・・・終わったな。お前も一度、署に戻れ。今度、飲みにでも行こう。猫吉と猫助を戦闘不能にしたお前のやり方を教えてくれ。」

そう言って猫刑事は歩き出した。

猫山「あ、待ってくださいよ。こっちはマタタビ酒を飲んでフラフラなんですから・・・酒なんて暫く飲みたくねぇな・・・」

猫山は猫刑事に肩を借りながら帰路へ着いた...

  

-完-

あとがき

この小説は以前12回に渡って連載していた「猫刑事シリーズ」を1本にまとめ、加筆・修正したものです。

あとがきも「猫刑事シリーズの最終回」で書いているので、そちらから引用します。

当初は「猫山さん大活躍」で終了と考えていたのですが書いているうちに

 「あれ?猫山って出てきたばっかりじゃん。ここは猫刑事に活躍してもらわないと!」っというわけで、急遽「幻覚を見せる程度の能力」を猫助に付加しました。

(酔っている猫の脳波に作用して幻覚を見せたりするんですよ、たぶんw)

 

猫刑事は以前、猫助が撮ったビデオを回収するために早く来たんだと思います。

(ここで放置してた「ビデオ」のネタを回収。あれも、猫吉が逃げた後に猫助が来る必然性が必要で強引に作ったシナリオなんですけど(苦笑))

 

今回のように「ネタ画像を使うためにシナリオを作る」と無闇に話が広がりすぎて収拾がつかない!(爆)

今後、書くとしたら「シナリオ」を中心にして構成するか、 単発の短いシナリオで構成するか、どっちかですかね・・・。 

猫を題材にした小説はこれが2作目です。

↓こちらが1作目 でGunosyにも採用されました(なぜ?w)


次回作は特に決めていませんが、そろそろ新しい小説を考えようかな・・と思っています。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!

 

猫画像まとめ(Twitter

本日の猫画像まとめです。ちょっと数が少ないですが・・・今日は猫小説で長くなったのでこのくらいでもいい・・ですよね?

https://twitter.com/naynkororin/status/507096846259322880