【猫の歴史】猫の祖先とその歴史:ミアキスからイエネコへの進化を辿る
猫の歴史
猫の祖先について調べてみました。
猫の祖先
猫の最も古い祖先は「ミアキス」という生物とされています。
「ネコ目(食肉目)」の祖先です。
暁新世から始新世中期にかけての約6,500万前 - 4,800万年前に生息した小型捕食者。イヌやネコ、アシカなどを含む食肉目の祖先、あるいは祖先に近縁な動物とされる。
冒頭の画像も「ミアキス」でWikipediaより拝借させていただきました。
あんまりかわいくないですね
ネコ目の祖先なので、イヌやアシカなどの祖先でもあります。
Wikipediaによると、ヒアエノドンなどの肉歯類が捕食者の地位を占めていたため、彼らは樹上で生活していたようです。
肉歯類
こいつがヒアエノドンの想像図でミアキスよりブサイクな上に獰猛そうな顔・・・。
この「肉歯類」は絶滅したそうです。
原因はハッキリとはわかっていませんが、バカだった脳が小さかったことや、走りがあまり得意でなかったことなどが原因であるかも知れない・・・とのことです。
足が遅いと捕食は難しくなりますね・・・。
「肉歯類」に代わって新世代の肉食系動物「ネコ目(食肉目)」が新しい捕食者の帝王として君臨することになり、今に至ります。
※ネコ目にはネコ科の「ライオン」「トラ」はもちろん、「クマ(クマ科)」も含まれています。(クマはイヌ科の方が近親)
ネコ科の進化
ミアキスからクマ科やイヌ科動物へ進化したものと、ネコ科へ進化したものがいます。
ネコ科方向へ進化したなかで「プロアイルルス」という猫っぽい動物がおよそ2500万年前に現われました。
プロアイルルス
かわいい!w
ギリシア語でpro-は「前」,ailur-は「猫」という意味なのだそうです。
そしておよそ2000年前から現れたのがプセウダエルルス。
プセウダエルルス
Pseudaelurus - Wikipedia, the free encyclopedia
もう樹上で生活する必要もなくなったのでしょうか。
ここまでくると、もうヤバイです。確実に殺られます。
大きさはクーガー(ピューマ)と同じくらい(30kg)と書かれています。
※下の画像はクーガー(ピューマ)さん
Cougar - Wikipedia, the free encyclopedia
サーベルタイガー
プセウダエルルスからの進化してマカイロドゥスへ・・・そして、あの有名な「サーベルタイガー(スミロドン)」へと進化したにゃんこがいました。
サーベルタイガーは猫科系への進化を遂げるうちに間違っちゃったみたいで、後に絶滅しています。
大きさはライオンくらいだったようです。
絶滅した原因は、バカだった脳が小さかったことや、走りがあまり得意でなかったことなどが原因であるかも知れない・・・ようです。
(この原因、さっき見た気がするw)
シザイルルス
プセウダエルルスからサーベルタイガーへと進化する者たちとは別の進化をしていたのがシザイルルス。
lynxologie.org - Paléontologie des ancêtres du Lynx boréal
かわいい!ヤマネコみたいですね!w
ここからネコ属へ進化したもの、ヒョウ属(ヒョウ、トラやライオンなど)へ進化したものなどに分かれていきます。
ネコ属
ようやくネコ属の登場です。
さらにここからイエネコの祖先へ分岐したものと、マヌルネコの祖先へと進化したものに分岐します。
写真提供:鈴木こあら氏
アッティカネコ
Felis attica - Wiki Prehistórico
およそ1200万年前に現れたアッティカネコというのがイエネコの祖先にあたるようです。
残念ながら画像参考サイトの方は何を書いているのかよくわかりませんがw
1200万年前に現れたネコの祖先にあたるんですよ~的なことが書いてあるっぽいです。(機械翻訳しましたw)
リビアヤマネコ
リビアヤマネコが今のイエネコの祖先であるといわれています。
リビアヤマネコ(African Wildcat または Desert Cat、学名:Felis silvestris lybica)は、ヤマネコの一亜種。体長約50-70センチメートル、今日では愛玩用として世界で広く飼育されているイエネコの先祖であると考えられる。アフリカヤマネコとも。
かわいぃ・・・(〃▽〃)
Wikipediaに情報がないのでちょっと調べてみたところ、イエネコよりも脳が大きいらしいです。イエネコは人間と過ごすことで、脳が退化しちゃったんでしょうか。
イエネコ
ネコ(猫)は、狭義にはネコ目(食肉目)- ネコ亜目- ネコ科- ネコ亜科- ネコ属- ヤマネコ種- イエネコ亜種に分類される小型哺乳類であるイエネコ(家猫、学名:Felis silvestris catus)の通称である。人間によくなつくため、イヌ(犬)と並ぶ代表的なペットとして世界中で広く飼われている。
我らが最強の癒し。ネコ様の登場です。
猫様かわいいよ。猫様!
イヌ科の動物の多くをネコの祖先が絶滅させた!?
少し関連しているのでこちらの記事も載せておきます。
猫は犬より優れている?ネコの祖先がイヌ科の動物の多くを絶滅させた可能性が明らかに - IRORIO(イロリオ)
ネコ科の動物の方がイヌ科よりもハンターとしても有能であり、生存競争において有利な立場にいたことを突き止める。このことが乏しい食料の奪い合いの中で、多くのイヌ科の動物を絶滅へと導く大きな役割を果たしたと結論付けた
ネコもイヌも牙が武器になりますが、ネコの場合には爪も驚異的な武器になります。
同程度の体格であれば、恐らくネコ(ネコ科)の方が強いのではないでしょうか。(僕はそう思っています)
ネコは鋭い爪を持っているが、必要のない時は奥に引っ込めておくことができる。その仕組みが爪をすり減らすことを防ぎ、鋭い状態に保つことを可能にさせたという。
また数千年前、オオカミなどのイヌ科の動物は速いスピードで獲物を追いかけていたが、やがてネコと同様に藪の中で待ち伏せるものが出現。しかし彼らは鋭い爪を持たず、高い狩猟技術もなかったため淘汰されたと見られている。
やはり爪です。爪がイヌとネコに大きな違いをもたらしたようです。
結局、イヌは肉食競争に勝てず(肉食系)雑食へと逃げた進化していったのでしょう。
ネコ科/ネコ属もたくさん絶滅していったので、ネコの一人勝ち(一匹勝ち?)ということでもありませんが。
参考:猫の進化の歴史~猫の祖先と考えられる古代の生物たちをたどる
以上、「ネコの祖先とその歴史:ミアキスからイエネコへの進化」でした。
※本日の猫画像まとめはお休みです。また、明日も定休日のため更新はありません。